薬草図鑑
畑や道ばたに自生し、日本全土に分布する2年草。春の七草の1つで、著しく分枝して枝先に白色の小花をつける。茎葉をこじんまりと広げることから、葉配りが変じてハコベになったという。春から...
県内でもレンコン採取の目的で栽培されたり、観賞用に植えられたりしている多年草。夏に葉を葉身の頸部で切り取り、折りたたんだり巻いたりして、日干しにしたものを荷葉といい薬用にする。解熱...
地下の鱗茎を生のまま利用するため、必要なときに掘り採り、水洗いして外皮と根を除く。毒性があるので、家庭療法ではもっぱら次のように外用に使う。肩こりや急性腎炎のむくみ取りには、鱗茎を...
北米原産で、日本には寛文年間に渡来し全国に広まった。花が太陽と共に回転するということからヒマワリの名があるが、花が咲き切ると回転運動は停止する。8~11月頃に種子と葉、花を採取し、...
ビワは明治以前には、観賞用や薬用にされていた。生長葉を5月から6月ごろ、又は11月から12月ごろ採取して、よく日陰干ししたものを7~8ヵ月後に利用する。1日量として5~10gを30...
フキノトウをつぼみの時に採り陰干しにする。鎮咳、去痰には1日量約10gを水300mlで煎じ3回に分けて服用するか、味噌煮にして食べる。特に薄い痰がたくさん出るときや、妊婦の咳に効果...
全草に強心配糖体のシマリン、アドニンなどが含まれ、特に根に多い。したがって血圧を上昇させ、心臓の働きを盛んにするが、量が多すぎると心臓マヒを起こして死にいたる。根から成分を抽出し、...
万葉の昔から、その美しい花が和歌や俳句によく詠まれており「くたびれて宿かるころや藤の花」(芭蕉)は有名。薬用には藤瘤を利用する。必要時に採り、水洗い後日干しにして保管する。口内炎、...
夏から秋にかけて茎頂に淡紅紫色の小花をたくさん咲かせる。花の色が藤色のためこの名がある。秋の七草の一つとしてもよく知られている。つぼみをつけたものを日干しにし香気が逃げないよう貯蔵...
アジア西北部地方が原産地で、シルクロードを経て日本に渡来し各地で栽培されているつる性落葉低木。若い枝には毛があり、成長するに従い木質化していく。秋には甘い汁液に富んだ果実が房状に垂...
ミントは約30種類あるが、いずれも清涼感のある香り がする。ほとんど根茎で繁殖する。葉は先がとがって鋸歯縁(のこぎりの歯のようにギザギザした形)を持ち、対生。強壮、消化促進、鎮痛、...
県下各地の山地に見られる樹木のうちで、最も大きい葉と花をつける落葉高木。細い枝でも指の太さほどあり、その枝の先に7~8枚の大きな葉が輪生状に付き6月頃に花径15センチ程の白色で芳...