薬草図鑑

アマアジサイの変形したものといわれ高さは70㎝くらい。7~8月頃、各枝先に青紫色の小さな花がたくさん咲き、その周囲に紅紫色や白色の花をつける。上水内郡信濃町柏原付近に多い。8~9月...
日本原産の「ガクアジサイ」が園芸品種として改良され、庭園などに栽植される落葉低木。民間では、盛りの花を採集して日干しにしたものを風邪薬(解熱薬)として1日3~4グラムを煎じて服用す...
朝に咲くので朝顔と呼ばれる。平安時代に遣唐使がその種子を薬用に持ち帰ったといわれるが、花が美しいため観賞用として多くの改良品種が普及している。11月ごろ茎ごと抜き取り乾燥し、たたい...
果実が熟すると開くことから「開け実」「開け肉(み)」といわれ、アケビと名付けられたという。つる性の茎を輪切りにし、日干しにしたものを木通(もくつう)という。主として漢方処方薬で、木...
別名をタカトウグサと呼ばれている。これは、古くから高遠町地域で胃腸薬として用いられてきたことから、県内ではこの名で呼ばれることが多い。7~8月頃に全草を採り日干しにする。これを、1...
マツは年中緑のままで、常盤木(ときわぎ)の代表とされ、昔から門松などお祝い事に使われてきた。樹幹に切り傷をつけて滲出物の生松脂(テレビンチナ)を採取して、古くから吸出し膏や軟膏、硬...
日本原産の常緑樹である。民間薬として、生の葉を火であぶり、泥のようになった物を火傷やシモヤケの患部に貼って炎症をおさえ、膿を吸い出す効果があると言われている。葉を乾かし粉末にした物...
アブラナ科の花を総称して菜の花と呼んでいます。菜の花は比較的カロチンが含まれている緑黄色野菜です。民間では、菜の花の葉やヘタの生や日干ししたものを煎じてその汁を消炎、解熱、止血、腫...
12月ころ果実を採り日干しにする。赤い実も白い実も薬効は同じ。鎮咳には、果実1日量5~10gを水500mlで半量にまで煎じ3回に分けて服用する。赤飯の上にナンテンの葉を乗せる風習...
ニラはノビル、ネギ、ニンニク、ラッキョウなどと同属の植物で、中国ではこれらを葷(くん)と呼んでいる。葷類はいずれも強い臭気があり、食べると精力がつく。茎葉を随時刈り採って、みそ汁や...
原産地は西アジアと言われているが、世界各地で栽培され広く料理に使われている多年草の植物である。成分はアリインで、ニンニク特有の臭いは油状物アリインである。ニンニク酒は、健胃、整腸、...
春から初夏にかけて、地下の鱗茎を掘り採って生のまま利用。扁桃炎や毒虫の刺されに、鱗茎をすりおろした汁を患部に塗る。腫れ物には、根の付いた全草を黒焼きにし、その粉末をごま油で練って患...