薬草図鑑

ツユクサは鮮青色の花を早期に開き、午後にはしぼむ。古い時代にはツキクサと呼ばれていたが、それはこの花弁の汁を布にこすりつけて染めるという「着草」(ツキクサ)の意味からであったという...
日本の代表的な花木で、日本海側の豪雪地帯はユキツバキで、その他はヤブツバキとみられるが園芸品種が多く、三百種以上も知られている。半開きの花を採り、陰干しにする。止血には、1日量4グ...
花穂がタンポ(綿を丸めたもの)に似ていることから名付けられたという。開花前または開花時に根をつけた全草を採取し、水洗いして日干しにする。苦味健胃には、根で1日量5~10g、全草で1...
西南アジアが原産で、明治初期に日本へ渡来したと言われている。生汁は抗菌、利尿、去痰、健胃、消化促進、血圧を下げる作用があり、発汗、不眠症には生のまま食べる。火傷、毒虫さされには、タ...
種子を薬用名で莱服子(らいふくし)と呼ぶ。鎮咳にダイコンのおろし汁を茶碗3分の1ほどに、おろしショウガを少量入れて、湯を注いで飲む。神経痛、冷え症、糖尿病で体がかゆいときは干葉湯に...
大黄(ダイオウ)はタデ科の多年草草本(そうほん)で、高さが2~3mになり根茎は太く肉質で、断面は黄色い色をしています。秋に掘り起こした根茎を乾燥し、日本でも古くから下剤として用いら...
やせ地にも良く育つ栽培1年草。5月中旬に種子をまいて7月20日頃収穫する夏ソバと、8月10日ころ種子をまいて10月中旬頃収穫する秋ソバがあるが、秋ソバの方が香気が高い。ソバは毛細血...
つる性で3m以上にも伸びる。夏に径3㎝くらいの白い花を多くつける。有毒で、この汁が皮膚につくと赤く水腫になる。民間では扁桃炎の治療に用いる。葉を一枚摘んで軽くもみ、手首の内側指三本...
高さ30~60cm、葉は2回羽状複葉で枝先に複散花序を出し白色五弁の小花を多数つける。全草に特有な香がある。秋に葉の枯れる頃根を掘り干したものを煎じて服用する。婦人病の薬として古く...
山地の林間に生える多年草。茎や葉柄に繊毛がある。葉は心円形で浅く3~5烈している。白い花のように見えるのはガク片でガクより長い糸状の花弁が あり、花外に舟のように飛び出しているのは...
スギナは別名ツクシ。地上部を掘り、水洗いして日干しにする。これを問荊という。利尿には問荊1日量5~10グラムを水300mlで半量以下にまで煎じて服用する。解熱、鎮咳にも同様に煎じて...
雌雄同株で春に飛散する花粉は、時には山火事の煙のように風になびくこともある。花粉症の原因として嫌われているが、赤褐色の樹脂で杉脂軟膏をつくり、紙や布に延ばして、絆創膏の代用にする。...