薬草図鑑
果実が熟すると開くことから「開け実」「開け肉(み)」といわれ、アケビと名付けられたという。つる性の茎を輪切りにし、日干しにしたものを木通(もくつう)という。主として漢方処方薬で、木...
別名をタカトウグサと呼ばれている。これは、古くから高遠町地域で胃腸薬として用いられてきたことから、県内ではこの名で呼ばれることが多い。7~8月頃に全草を採り日干しにする。これを、1...
マツは年中緑のままで、常盤木(ときわぎ)の代表とされ、昔から門松などお祝い事に使われてきた。樹幹に切り傷をつけて滲出物の生松脂(テレビンチナ)を採取して、古くから吸出し膏や軟膏、硬...
日本原産の常緑樹である。民間薬として、生の葉を火であぶり、泥のようになった物を火傷やシモヤケの患部に貼って炎症をおさえ、膿を吸い出す効果があると言われている。葉を乾かし粉末にした物...
つる性で3m以上にも伸びる。夏に径3㎝くらいの白い花を多くつける。有毒で、この汁が皮膚につくと赤く水腫になる。民間では扁桃炎の治療に用いる。葉を一枚摘んで軽くもみ、手首の内側指三本...
やせ地にも良く育つ栽培1年草。5月中旬に種子をまいて7月20日頃収穫する夏ソバと、8月10日ころ種子をまいて10月中旬頃収穫する秋ソバがあるが、秋ソバの方が香気が高い。ソバは毛細血...
大黄(ダイオウ)はタデ科の多年草草本(そうほん)で、高さが2~3mになり根茎は太く肉質で、断面は黄色い色をしています。秋に掘り起こした根茎を乾燥し、日本でも古くから下剤として用いら...
種子を薬用名で莱服子(らいふくし)と呼ぶ。鎮咳にダイコンのおろし汁を茶碗3分の1ほどに、おろしショウガを少量入れて、湯を注いで飲む。神経痛、冷え症、糖尿病で体がかゆいときは干葉湯に...
西南アジアが原産で、明治初期に日本へ渡来したと言われている。生汁は抗菌、利尿、去痰、健胃、消化促進、血圧を下げる作用があり、発汗、不眠症には生のまま食べる。火傷、毒虫さされには、タ...
花穂がタンポ(綿を丸めたもの)に似ていることから名付けられたという。開花前または開花時に根をつけた全草を採取し、水洗いして日干しにする。苦味健胃には、根で1日量5~10g、全草で1...
日本の代表的な花木で、日本海側の豪雪地帯はユキツバキで、その他はヤブツバキとみられるが園芸品種が多く、三百種以上も知られている。半開きの花を採り、陰干しにする。止血には、1日量4グ...
ツユクサは鮮青色の花を早期に開き、午後にはしぼむ。古い時代にはツキクサと呼ばれていたが、それはこの花弁の汁を布にこすりつけて染めるという「着草」(ツキクサ)の意味からであったという...