薬草図鑑

マツは年中緑のままで、常盤木(ときわぎ)の代表とされ、昔から門松などお祝い事に使われてきた。樹幹に切り傷をつけて滲出物の生松脂(テレビンチナ)を採取して、古くから吸出し膏や軟膏、硬...
日本原産の常緑樹である。民間薬として、生の葉を火であぶり、泥のようになった物を火傷やシモヤケの患部に貼って炎症をおさえ、膿を吸い出す効果があると言われている。葉を乾かし粉末にした物...
6~7月ころ茎を根本から刈り取り、熱湯に浸したあと日干しにする。下痢、痔の出血、月経過多、腎臓病のむくみなどには1日量10~20gを水400mlで半量にまで煎じ服用する。解熱には1...
別名:ドクダメ、ドクダンベ。初夏に小型の両性花が密生して下から上へ順次咲く。5~6月の花期に全草を採り陰干しする。利尿、便通、高血圧予防には、1日量10~15gを煎じてお茶がわりに...
日本全土の山地に自生する落葉高木。日本特産で長野県内でも各地に広くみられる。庭木や街路樹としても植栽されている。春に葉の若芽の粘液をそのまま寄生性皮膚病(タムシなど)に利用する。樹...
薬用には実を使用する。実が黄色の内に採り、蒸して日陰干しにした物を大棗(たいそう)と言い使う。1日量3~5グラムを水300ミリリットルで煎じて服用すると、鎮静・強壮薬として、又、い...
全国の山地に自生する落葉高木。 葉は長円形の小葉で、秋には美しく紅葉する。 5~6月頃白色五弁花を枝先に多数開き、10~11月に赤い球形の果実が熟して垂れ下がる。 樹皮の煎汁を下痢...
アブラナ科の花を総称して菜の花と呼んでいます。菜の花は比較的カロチンが含まれている緑黄色野菜です。民間では、菜の花の葉やヘタの生や日干ししたものを煎じてその汁を消炎、解熱、止血、腫...
12月ころ果実を採り日干しにする。赤い実も白い実も薬効は同じ。鎮咳には、果実1日量5~10gを水500mlで半量にまで煎じ3回に分けて服用する。赤飯の上にナンテンの葉を乗せる風習...
ニラはノビル、ネギ、ニンニク、ラッキョウなどと同属の植物で、中国ではこれらを葷(くん)と呼んでいる。葷類はいずれも強い臭気があり、食べると精力がつく。茎葉を随時刈り採って、みそ汁や...
原産地は西アジアと言われているが、世界各地で栽培され広く料理に使われている多年草の植物である。成分はアリインで、ニンニク特有の臭いは油状物アリインである。ニンニク酒は、健胃、整腸、...
春から初夏にかけて、地下の鱗茎を掘り採って生のまま利用。扁桃炎や毒虫の刺されに、鱗茎をすりおろした汁を患部に塗る。腫れ物には、根の付いた全草を黒焼きにし、その粉末をごま油で練って患...