ボケ

中国原産で、日本にも早く渡来し庭木として各地に分布している落葉低木。長野県内でも観賞用として広くみられる。高さ2m内外で枝にとげがあり、4月~5月頃葉に先立って径2cmほどの花が数個集まって咲く。花の色は基本の色が温色漂う淡紅色で、これを唐ボケといい、白がシロボケ、緋色がヒボケなどと種類が多い。完熟した果実を輪切りにし、日干しにしたものを煎じて服用すれば、暑気あたりによる筋肉のけいれんに効果がある。また、完熟前の果実を薄切りにし、砂糖と焼酎で漬け、半年後から1回20mlを1日2~3回飲むと疲労回復によい。