フジ

万葉の昔から、その美しい花が和歌や俳句によく詠まれており「くたびれて宿かるころや藤の花」(芭蕉)は有名。薬用には藤瘤を利用する。必要時に採り、水洗い後日干しにして保管する。口内炎、歯肉炎、扁桃腺に、1日3~5gを水300mlで3分の1量まで煎じ、この煎液でうがいするとよい。粉末にしたものを脇につけると防臭になる。下痢には種子を利用する。8月頃さやごと採り、日干しにしてから集め、1日1~3gを水200mlで半量まで煎じ3回に分けて服用する。