ダイオウ

大黄(ダイオウ)はタデ科の多年草草本(そうほん)で、高さが2~3mになり根茎は太く肉質で、断面は黄色い色をしています。秋に掘り起こした根茎を乾燥し、日本でも古くから下剤として用いられてきましたが、成分には下痢を止めるタンニン類も含まれているため、長期連用しても病的な下痢症状が起きにくいのが特徴です。漢方では重要な生薬であり、中国産のものが日本やヨーロッパに伝えられてきました。それぞれ採取調整された地域により、錦紋大黄(キンモンダイオウ)、唐大黄(トウダイオウ)、信州大黄(シンシュウダイオウ)などの生薬名があります。