サンシュユ

中国、朝鮮半島の原産で、江戸時代中期に薬用として渡来し、その後庭園の花木として各地で栽植されている落葉小高木。早春に木一面に美しい黄色の四弁小花を、葉に先立っていっぱいにつける。秋にはグミのような長円形で1.5~2cmの果実が赤く熟し、渋くて甘酸っぱい味がする。熟した果実を熱湯に通して半乾きにし、種子を抜いて日干ししたものを生薬として煎じて服用する他、果実酒にして飲むと滋養強壮、糖尿、腰痛、疲労回復等に効果があり、「八味地黄丸」「牛車腎気丸」等の漢方方剤にも配合されている。