トチノキ

日本全土の山地に自生する落葉高木。日本特産で長野県内でも各地に広くみられる。庭木や街路樹としても植栽されている。春に葉の若芽の粘液をそのまま寄生性皮膚病(タムシなど)に利用する。樹皮は夏に、種子は秋に採って下痢止めや子宮出血、痔の出血に煎用するほか、ニキビには煎汁をつける。打ち身や凍傷には種子の乾燥したものを粉末にして水で練り、患部に塗る。切り傷や虫さされには生の葉を揉んでつける。種子はトチ餅として食用にもされる。