オトギリソウ

県内各地の日当たりの良い山野、草原等に自生している多年草。昔ある鷹匠が、鷹の傷薬として秘密に利用していたが、弟が他人に漏らしてしまい、怒った兄は弟を切り殺したという伝説から、弟切草(オトギリソウ)と呼ばれる。その時の血しぶきが葉や花の黒い斑点となったと伝えられる。葉は対生し、透かしてみると黒い斑点が点在する。花は夏黄色の五弁花をつける。成分はタンニン等で、全草を日干ししたものを小連翹(ショウレンギョウ)といい、もみ汁や煎汁を切り傷や打撲傷に用いるが、ニワトリや小鳥には特効があるという。また、うがい薬や婦人の腰痛、リウマチ、痛風、神経痛、頭痛に煎汁を1日3回に分けて服用する。