アンズ

以前は熟した果実の果肉を土中で腐らせてから硬い殻を割って種子をとり、杏仁(きょうにん)と名づけて薬用にした。現在は菓子、ジャムなどの原料にする干しアンズの副産物として種子をとる。古くから重要な漢方薬として用いられてきた。ぜんそく、咳、呼吸困難、むくみなどに1日量3~6gを煎じて服用することもあるが単味ではほとんど用いられない。アミグダリンという青酸配糖体を含むので、素人の使用は避けた方がよい。